視覚支援、AACについて
スマートフォン、タブレットの特長
他のコミュニケーションツールとしては、TEACCH (Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped Children) や PECS (Picture Exchange Communication System) に代表される、いわゆる「絵カード」があります。こちらは経済的ですが、絵カードの枚数が増えるに従って持ち運びが困難になり、さらに絵を編集したり、追加するのは手間と時間を要します。
iPhone, iPad, Kindle Fireなどのスマートフォンやタブレットは、持ち運びが簡単です。価格も従来のコミュニケーション機器に比べれば10分の1以下の値段で入手できます。さらに、様々な種類のアプリケーション (アプリ) を自由に使えますので、コミュニケーション以外の目的にもたった1台の端末で便利に使えます。例えば絵カードであれば、スマートフォンのカメラで撮影した写真や、インターネットからダウンロードした画像を使って簡単に絵カードを作成したり、変更も簡単にできます。また、ほとんどのデバイスにはマイクが内蔵されていますので、音声の録音も手軽にできます。
経済性、利便性、携帯性など多くの点で、スマートフォンやタブレットは優れています。
Voice4uはさらに、
- シンプルな構造で、操作が簡単ながらも、多くの便利な使い方がある
- 多くのスマートフォンやタブレットで使える。人気のある機種としては、iPhone, iPod touch, iPad, キンドルファイア, NOOKタブレットである。
- 携帯が簡単で、必要なときに必要な絵カードをすぐに使える
- 使い方が簡単である
Voice4uの利用対象者
Voice4uの主な対象利用者は自閉症の方々です。Voice4uは介護者や親御さんなど周囲の方々だけでなく、ご本人が実際に使える製品になることを目指しました。また、自閉症だけでなく他の種類の発達障がいを抱える方々にもご利用いただいております。たとえば、ダウン症候群、PDD、アスペルガー症候群です。さらには、発達障がい以外でも、難聴、脳梗塞などで口頭によるコミュニケーションが困難な方々からも支持されています。 米国では、CDC (Center of Disease Control and Prevention)によると、現在88人に1人の割合で自閉症と診断されています。さらに男の子に関しては、58人に1人という統計もあります。また、国や人種によらず、他の国々でも同様の割合で潜在的に存在するといわれています。参考文献
- “Autism Spectrum Disorders (ASDs) Diagnostic Criteria” (Centers for Disease Control and Prevention) at http://cdc.gov/ncbddd/autism/hcp-dsm.html.
- “About Autism” (Autism Society) at http://www.autism-society.org.
- Jennifer Krumins, “Educational Planning for a Student with Autism: Bring on the Visuals!” (Selfgrowth.com) at http://www.kidaccess.com/
- TEACCH (Treatment and Education of Autistic and Communication related handicapped CHildren) program at University of North Carolina at Chapel Hill School of Medicine. See http://www.teacch.com/.
- PECS (Picture Exchange Communication System™) offered by Pyramid Educational Consultants, Inc. See http://www.pecs.com/.